2016年2月29日月曜日

神戸のお洒落なパン屋さん 「ブランジェリー コム シノワ」②

前回に引き続き「ブランジェリー・コム・シノワ」の美味しいおすすめパンについて、紹介していきます。

クロワッサン サク

「クロワッサン サク」の生地の層は厚めで、食べるとまさに「サクッ」と音が。ひと口目から濃厚なバターの風味が、ジュワ~と口いっぱいに広がりました。パクパクと食べれちゃうサイズもいいですね。

ちなみに「クロワッサン 二コラ」という種類もあり、こちらは生地の層は薄めなので「サク」と比較して食べてみるのもいいかもしれません。卵不使用なので、アレルギーがある方にも食べやすいですよ。



お次は、「パン フロマージュ」。
こちらはスタッフおすすめパンでしたので、気になって食べてみました。

パン フロマージュ


外はカリッ、中はもっちり。中には小さく切られたチキンが入っていて、表面のチーズの焦げ部分がいいアクセントになっていています。風味も最高で、文句なしの食べ応えありのパンです。
ちなみにイートインにはトースターがあるので、そちらでかるく焼いてみました。
アツアツだとなお最高ですね!


パンの激戦区ともいわれる神戸。そんな神戸でも絶大なる人気を集める「ブランジェリー コム シノワ」。
その人気の秘訣は、アットホームなお店の雰囲気と、素材へのこだわり、そして素材の味を大事にしているところにあると思いました。


パンの他にケーキやオリジナルジャムなどが販売されており、何度でも足を運びたくなるパン屋さんです。朝8時からモーニングもしているので、みなさんも是非1度足を運んで、自分のお気に入りパンを見つけてみてください。


ブランジェリー コム シノワHP
http://comme-chinois.com/boulangerie/










神戸のお洒落なパン屋さん 「ブランジェリー コム シノワ」①

冬の晴れた日。今年は暖冬ということで、ポカポカ陽気でルンルン気分になった私は、前から気になっていた街のパン屋さんに出かけることにした。

神戸といえばパン!パンといえば神戸!というくらい、神戸にはパン屋さんが多くありますね。それもそのはず、神戸のパンの歴史は神戸港開港と共に始まったのです。開港を契機にフランスやドイツなどのあらゆる国からパンの技術が入ってきました。
開港の翌年には、居留外国人のための、外国人によるベーカリーが開業し、そのうちに日本人によるベーカリーも誕生しました。
開港を契機にフランスやドイツなどのあらゆる国の食文化が入ってきたことです。


三ノ宮駅から徒歩5分。駅前の賑わいから少し足を延ばし、大通りを1本裏に入ると、オフィス街があります。その通りにあるビルの地下1階に降りると、隠れるように営業しているパン屋さん「ブランジェリー・コム・シノワ」にたどり着きました。



お洒落なレンガの壁に、黄色い扉が目立ちます。入口横には、「おすすめパン」「おすすめガレット」「ランチメニュー」が書かれたボードが置いてありました

さっそく店内に入ってみると、数え切れないほどのパンがずらり。う~ん、いい匂い♪



はちみつとバナナ、マスカルポーネチーズのコンビネーションを楽しめる「そんなバナナ」や、ふたくちサイズのフレンチトースト「ふたくち」など、どのパンも、他では見られないような個性的なものばかり!どれも本当においしそうです。あまりの種類の多さに、いつまでたっても選べないので……入口横のボードに書いてあったおすすめのパンを食べてみることにしました♪

店内には、ワンドリンク制のイートインスペースが設けられており、今回はそこで、ホットコーヒーを頼んで、いざ実食!

ブレッド・アヴァン(レーズン)

「ブレッド・アヴァン(レーズン)」は外はカリッと、中はしっとりもちもち♪小麦の優しい味わいと、レーズンの程よい甘さがいい感じにマッチしています。ブレッド・アヴァンのこだわりは、北海道産小麦100%で仕込んでいるところにあるそうです。小麦以外の材料は、レーズン酵母液、食塩、モルト、水のみ。材料も工程もシンプルだからこそ、小麦本来の味がしっかりと感じられる一品です!

「ガレット・デ・ロワ」

「ガレット・デ・ロワ」はサックサクのパイ生地に、甘くてなめらかなペースト状のさつまいもが包まれています。これは、パンというより、ケーキといった方がいいかもしれません。見た目もすごくお洒落で、まるで芸術作品のような美しさ。今回は、あらかじめ八等分されたものを購入しましたが、ホールでも売られていました。クリスマスや誕生日などにも良さそうです♪

「ブール・ド・ノルマンディー」

「ブール・ド・ノルマンディー」は、AOP認定の発酵バターを使用しているそうです。AOPとは、アペラシン・ドリジン・プロテジェの略で、製品の質の高さを保証するEU共通の制度のことです。口に入れた瞬間、バターの風味がじわ~っと広がります。ほんのり甘くて優しい味わい。ふわふわなのにしっとり感もあり、独特な弾力があります。何とも言えない新食感なので、ぜひ実際に足を運んで食べてみてほしい一品です。

今回はおすすめパン3つについて、紹介しました。まだまだ美味しいパンは、沢山あります。次回、お楽しみに!














元町映画館②

神戸のミニシアター、「元町映画館」を訪れた。




映画館の外には、たくさんのチラシが置かれており、気軽に手に取りやすい。
館内に入らなくても気になる情報を得ることができる。これは興味を持ってもらうという点において良い考えだなぁと思った。

入り口の横に階段を発見!

登ってみると、、、



そこには休憩室があった。壁には今までの作品が展示され元町映画館の歴史を感じた。




休憩室を見渡してみると、、、



机、イスと共に自動販売機まで設置されており、映画が上映されるまでのここで時間を潰すこともできる。

館内の方に映画館の中を見せてほしいとお願いしたところ快く受け入れてくれた。そしていざ入場すると、会場は想像していたより広く、ゆっくりできる空間だと感じた。手作り映画館だとは思えないほどしっかりした映画館であった。

座席の数は66席、一日にだいたい56本程度の映画を上映しているそうだ。


会場には、ひざ掛けも設置しており、元町映画館側の暖かさを感じた。


平日だったにも関わらず、訪れるお客さんは少ないとは感じなかった。
客層に関しては、年齢層は高めであった。落ち着いた空間であるため1人で訪れているお客さんもちらほらと伺えた。


料金は一般1700円、学生1000円、シニア(60歳以上)1300円となっている。また、他の映画館のように特別鑑賞料金であるレディースデイなどもある。よく見ると、メンズデイという珍しいものもある。他とは違う魅力を感じた。


なんと学生はいつでも1000円!!

今度は映画を見るためにもぅ一度来ようと思った。

ぜひ、みなさんもミニシアター「元町映画館」に訪れてみてください!!


2016年2月28日日曜日

元町映画館①

1896年にエジソンが発明したネストコープ(キネトスコープとは、今のようにスクリーンに映像を投影するものではなく、箱の中のフイルムをのぞき窓から見るもの)が神戸に上陸した。
その年に日本で初めて映画が一般化されたのを記念して、1965年に日本映画連合会が121日を映画の日として制定された。

その後、阪神大震災により甚大な被害を受けていた神戸市長田区では、復興と新たな街づくりが進められ、新長田には「神戸映画資料館」というものも設立されている。

また、メリケンパークには映画発祥の地を記念した石碑がある。窓のように石碑の真ん中を四角に切り抜いてあり、向こうに見える景色がスクリーンに映る映画のように思わせてくれる。


今回は、神戸港のシンボル「ポートタワー」の勇姿を臨む元町商店街にある映画館に、スポットをあててみた。

元町映画館は、映画ファンの方々の手によってつくられた映画館である。ミニシアターが減り続ける神戸で、「地元のファンに、多様な映画を見る機会を少しでも増やしたい」という想いからこの計画は始まったそうだ。

今回は、神戸港のシンボル「ポートタワー」の勇姿を臨む元町商店街にある映画館に、スポットをあててみる。


元町映画館を訪れるのは今回が初めてだ。ミニシアター……手作り映画館……ときいても正直パッと想像がつかなかった。一体どんな映画館が待っているのだろう……と期待を膨らませながら足を運んだ。

JR・阪神電車「元町」駅西口より、南西へ歩くと徒歩6分で着くことができるのでそちらの交通手段をおすすめ。

商店街で屋根があるので、雨の日でも安心だ。

私は三ノ宮センター街をひたすらまっすぐ歩くという行き方をしたので、到着まで少し時間がかかってしまった。やっと元町映画館にたどり着いたものの、注意深く探さなければ見つけられないくらい、商店街に溶け込んでいる外観だった。


想像していた以上に他の映画館と比べると小さい印象を受けた。落ち着いているという言葉がこの映画館に似合うと思った。

 中はどんな風になっているんだろう?次回をお楽しみに!

2016年2月27日土曜日

1.17のつどい②

546分を直前に、会場にアナウンスが流れてきた。

1.17希望の灯り 1995117日午前546分 阪神淡路大震災
震災が奪ったもの 命 仕事 団欒 街並み 思い出
…たった1秒が予知できない人間の限界…
震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 仲間
この灯りは奪われたすべてのいのちと
生き残ったわたしたちの思いをむすびつなぐ」

これは東遊園地にある希望の117希望の灯りのモニュメントに刻まれている言葉だ。
アナウンスはこの言葉だけで、他には何も語ることはなかった。そして、時報が時を刻む。



ピッ、ピッ、ピッ…
という時報の音。
54550秒を お知らせします」という機械的なアナウンス。

神戸のまちは次第に静寂に包まれていく。そんな気がした。

ピッ、ピッ、ピッ……迫ってくる、あの時間。
546 ちょうどをお知らせします」

「黙祷―­­――。」

その場が静まりかえった。深い静寂。こんな言葉がぴったりだった。
涙を流し、手を合わせる人々。その中にいると自然と涙が流れた。自分が体験してきたわけではないけど、会場にいるひと、そのひとたちに想われるひとのことを想うととても切ない気持ちになった。

多くの人で列ができる献花台


1.17希望の灯り モニュメント

今年、新成人となった神戸市民は全員が震災後の生まれだ。これからは、経験していない私たちもこの出来事を語り継いでいかなければならない。普段の日常で、震災のことを思うことは少ないが、1月17日という特別な日には神戸のまちに起きた悲しみ、そこからの復興へと向かった希望の灯りがあったことについて想ってほしいと思う。

2016年2月25日木曜日

1.17のつどい①

まだ月が輝いている117日の明け方。21年前もこんな寒さだったのだろうか…と思いながら私は東遊園地へ向かった。

今から21年前の、1995117546分。神戸のまちを一瞬にして破壊し、多くの人のいのちを奪う出来事があった。淡路島北部を震源地として発生した阪神淡路大震災。震度7を記録し、神戸市を中心に建物の倒壊や火災などの被害を与え、六千人以上もの死者を出した。

それから毎年、震災の発生した117546分に合わせて中央区、神戸市役所の近くの東遊園地では黙祷・献花を行う追悼行事が行われている。震災で身内を亡くされた方、震災を経験した市民の方が集まって竹灯籠に火を灯す。神戸市内各地で追悼行事が行われているが私は今回、初めて東遊園地での追悼行事に参加した。

三ノ宮駅から東遊園地へ向かう道は、まだ朝の5時だというのに多くの人が一つの場所へ向かっていた。まだ静かな街にザッ、ザッ、と響く人々の足音がやけに耳に付いた。
東遊園地の側にあるビルの窓の明かりで作られた「1.17」の文字が見えた時、117日という日は、神戸にとってある意味、特別な日なのだと感じた。



会場に着くとすでに多くの人が集まり、1.17の文字のかたちになるように並べられた竹灯籠に火を灯していた。いつもは「1.17」の文字だけだが、今回からその上に「未来」という文字が加わったそうだ。
報道陣の車やテレビカメラも多く取材をしていて、竹灯籠の灯りと対照的なライトが少し眩しかった。だけど、毎年この行事が行われていることがメディアによって伝えられることは大切なことだと思う。


しばらくあたりを見てまわり、人々の様子を見ていると様々なひとが訪れていた。

「もう21年経つんやなあ。あっという間や。」とつぶやくおじさん。
「きれいだね。」と竹灯籠の火を見つめる子ども。
無言で手を合わせる若い女の人…。

すれ違うひと、手を合わせるひと…その一人ひとりに、それぞれの想い、それぞれの目にした過去にできないような光景がある。日常とはかけ離れた経験をしてきたのだと想うと、何とも言えない複雑な想いだった。



546分を直前に、会場にアナウンスが流れてきた。

アナウンスの言葉は……