2016年3月19日土曜日

南京町と共に歩んで100年 元祖 豚饅頭『老祥記』

真冬の厳しい寒さの中、やってきました!神戸の代表的な観光地、南京町商店街です!

南京町は、神戸市中央区の元町通から栄町通にかけて広がっているチャイナタウンの通称で、横浜中華街、長崎新地中華街とともに日本三大チャイナタウンの一つに数えられています。南京町では、中国の旧暦のお正月を祝う「春節祭」や、月を愛で、秋の収穫を祝って地の神様を祀る中国の節句に合わせた「中秋節」などのイベントが開催されています。
他にも一年を通して様々なイベントが開催されており、人気の観光エリアとなっています。




そんな南京町も、この日は大寒波が予報されていたせいか、人通りは少なく、いつもの賑わいは感じられませんでした。そんな中、歩き続けていると……ん?行列?!




そう、ここが豚饅専門店の元祖『老祥記』です。

豚饅と神戸……関係あるの?と思うかもしれませんが、実は、豚饅の発祥は、神戸にあるんです!古くから中国には、「天津包子」という饅頭がありました。『老祥記』の創業者、曹松琪(そう しょうき)さんは、その「天津包子」を日本人好みの醤油味を効かせて改良したそうです。そして、名前を「豚饅頭」として大正4年(1915年)に神戸・南京町で売り出し、以降「豚饅頭」は「豚饅」として広まり、日本に定着していったのです。

豚饅専門店の元祖『老祥記』は、創業当時の味を守り続け、昨年の2015年に100周年を迎えたのだとか!


そんな伝統のある『老祥記』の豚饅。どんな味がするのでしょうか……?


店内には、イートインできるスペースもあったのですが、なかなかの混み具合だったので、今回はテイクアウトすることにしました。




サイズは小さめの一口サイズでした。皮の表面は、肉汁が染み出ていて非常に艶やかです。そんな豚饅を頬張ると、口の中には肉汁がじゅわ~っと広がります!具のお肉は、粗めにミンチされていて、歯ごたえのある食感でした。皮も、一般的な中華まんのような、ふんわりとした感じはなく、もちもちで弾力があり、くせになります!100年の伝統の味、おいしくいただきました。



『老祥記』が店を構える、ここ「南京町」は、神戸開港直後、華僑たちによって形成されました。1888年頃になると、町は大いに賑わい、1915年、『老祥記』は、その「南京町」で創業。以降、『老祥記』は「南京町」と共に、戦争や震災を乗り越え、南京町の活性化に尽力してきたそうです。


また、『老祥記』は、2011年より“日本の元気を神戸から”というコンセプトのもと、神戸の豚饅店と「KOBE豚饅サミット」を開催。会場の朝日ホールには、その時にしか食べられない、オリジナル限定豚饅が並ぶそうです。毎年1111日の豚饅の日に開催されているようなので、今年はぜひ行ってみたいです♪





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