瀬戸内の海に春の訪れを告げる行事といえば、いかなご漁です!
関西地方では、毎年2月下旬から4月頃にかけていかなご漁が盛んになります。
いかなごは、スズキ目イカナゴ科で漢字では「玉筋魚(いかなご)」と書きます。いかなごは、水面を長い郡(玉)になって泳ぐことから「玉筋魚」の呼ばれています。12月から1月くらいになると、淡路島の東や西の沖で浅瀬のきれいな底砂に産卵します。体長は大体20cmほどになりますが食べ頃は2cm~6cmです。
いかなごの調理方法として1番有名なのは、春の風物詩とも言われている「いかなごのくぎ煮」です。
■いかなごのくぎ煮が生まれたきっかけとは?
その説はたくさんありますが、垂水区塩屋町の鮮魚店の「魚友」さんのお話が1番有名です。
1935年に「魚友」さんにお客さんから『いかなごを佃煮にしてくれないか』という依頼があり、試行錯誤のうえしょう油、砂糖、生姜を使って炊き上げたそうです。その後、そのお客さんが近所の人に配った事がきっかけで評判になり「魚友」でも売るようになりました。1960年代になって、神戸市垂水漁協の組合長により出来上がりが錆びた釘のようだ。ということで「いかなごのくぎ煮」と名付けられました。
そんなくぎ煮の発祥の地とされる神戸市垂水区で、「神戸垂水いかなご祭」が3月5日土曜日に開催されました。
この祭は、毎年3月の1週目の土曜日に垂水駅前、レバンテ広場で行われます。
毎年恒例となっているこの祭に今回も行ってきました!
祭の会場や垂水商店街では、いかなごのくぎ煮や特産品の試食・販売などがされていました。くぎ煮独特の甘い香りがいたるところで漂っていました。
会場や駅周辺には、子供たちのはしゃいでいる声やいかなごの曲も流れていてたくさんの人々で賑わっていました。
さらにステージパフォーマンス・パレードでは、神戸学院大学吹奏楽部、バトン部、その他団体がパフォーマンスしていました!
吹奏楽部のパレードでは、サンダーバードやSMAPのJOY・アンダーザシーなどノリのいい 曲ばかりでした。心がウキウキして楽しくなるだけでなく、迫力のある生演奏でした!
その他にも、神戸を拠点にするバンド。ワタナベフラワーさんのスペシャルライブがあり「いかなごくぎ煮No.1」といういかなごの曲を披露していました。
「いかなごくぎ煮No.1」が頭から離れなくなるくらいライブは盛り上がり、楽しめました!
男女問わず幅広い年代の方が楽しめるお祭りになっています!
是非、年に1度しかない春のお祭りに興味のある方は垂水レバンテ前にお越しください。
最後に、「いかなごのくぎ煮の作り方」を紹介します!
■いかなごのくぎ煮の作り方
[材料]
いかなご1kg、濃い口醤油200~250cc、砂糖(きざら、ざらめ)250g、酒100cc
みりん50cc、生姜50g、(好みにより 水飴)
1. いかなごの用意
いかなごを洗い(かきまわさない)、ざるに上げ、しっかり水を切る。
生姜は良く洗い水気を取り、皮付きのまま細かく千切りにする。
2.
鍋の用意
鍋は、直径27cmくらいの平たい厚鍋がベスト。
鍋より一回り小さいアルミホイルに指で多めの穴を開けた落し蓋を作っておく。
3.
したごしらえ
口醤油、きざら、みりん、酒、土生姜を合わせたものをしっかり煮立たせる。
4.
鍋に入れる
煮立ったところに、いかなごを3~4回にわけて、ばらまくように均等に入れる。
5.
火加減の調整
事前に用意したアルミホイルの落し蓋を入れ、強火で一気に煮立たせ、ふきこぼれない程度の火加減で煮る。この時、いかなごにアワがまんべんなくかぶさっている状態にする。箸等で絶対にかきまわさない
6.
火を止める
アワが鎮まり、いかなごの間に小さなアワがプクプク出るくらい煮汁が減った時、中火~弱火にしてアルミホイルの蓋を取り、煮汁の残りの量を確かめながら煮詰め、煮汁が少し残っている状態で火を止める。
7.
仕上げ
煮上がったら、平ザルにかえして残り汁を切り、すばやく冷やします。
お好みで調味料を加えてくぎ煮へと加工させていきます。
u 酒:柔らかさをだす
u 水あめ:飴のコーティングにより保存性を高める
u みりん:硬くならない
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