2016年2月27日土曜日

1.17のつどい②

546分を直前に、会場にアナウンスが流れてきた。

1.17希望の灯り 1995117日午前546分 阪神淡路大震災
震災が奪ったもの 命 仕事 団欒 街並み 思い出
…たった1秒が予知できない人間の限界…
震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 仲間
この灯りは奪われたすべてのいのちと
生き残ったわたしたちの思いをむすびつなぐ」

これは東遊園地にある希望の117希望の灯りのモニュメントに刻まれている言葉だ。
アナウンスはこの言葉だけで、他には何も語ることはなかった。そして、時報が時を刻む。



ピッ、ピッ、ピッ…
という時報の音。
54550秒を お知らせします」という機械的なアナウンス。

神戸のまちは次第に静寂に包まれていく。そんな気がした。

ピッ、ピッ、ピッ……迫ってくる、あの時間。
546 ちょうどをお知らせします」

「黙祷―­­――。」

その場が静まりかえった。深い静寂。こんな言葉がぴったりだった。
涙を流し、手を合わせる人々。その中にいると自然と涙が流れた。自分が体験してきたわけではないけど、会場にいるひと、そのひとたちに想われるひとのことを想うととても切ない気持ちになった。

多くの人で列ができる献花台


1.17希望の灯り モニュメント

今年、新成人となった神戸市民は全員が震災後の生まれだ。これからは、経験していない私たちもこの出来事を語り継いでいかなければならない。普段の日常で、震災のことを思うことは少ないが、1月17日という特別な日には神戸のまちに起きた悲しみ、そこからの復興へと向かった希望の灯りがあったことについて想ってほしいと思う。

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