2016年2月15日月曜日

ルミナリエを見守るひと~警備員の視点から~(後編)

 ルミナリエの最終日には、消灯式が行われます。各警備会社から代表者一名が出席し、その年のルミナリエの最後を敬礼しながら見守ります。

 今年は、その消灯式に私が代表者として出席しました。新聞に掲載されたり、TVに写ったりする大切な式なので、失敗できないと思い、これまでにないくらい緊張しました。


 写真のように、先頭以外は二列で並びます。
 いざ並ぶと、たくさんのお客さんにパシャパシャと写真を撮られたり、TVカメラに撮られたりして、石のようにガチガチになっていました。

 先頭の警備員さんが、「敬礼!」と大声を出して指示します。その瞬間、どの警備員さんも、風を切るかのように、腕を振り上げ、敬礼をしました。
 もちろん私も、これまでにないくらいの速さで腕を振り上げ敬礼しました。

 敬礼と共に、ルミナリエの光は静かに眠りにつくように消えました。

 私は、この光が静かに消えたのは、阪神淡路大震災の犠牲者の方々が、静かに眠れるようにするためだと感じ、「ルミナリエは消灯式に全てが込められていたのか」と考えました。

 そんな消灯式に出席させていただたことに感謝しています。とても貴重な経験になりました。

 そして、また来年もルミナリエを見守りたいと思いました。


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