2016年2月10日水曜日

はじめてのひとりカフェ「ユーハイム 神戸元町本店」

 雨が降り、冷たい空気が肌にあたる。かじかんだ手に息を吹きかけた。
元町駅で下車し、人が行き交う繁華街を抜け、歩くこと10分ほど。目の前に飛び込んできたのは、シックな佇まいが印象的な「ユーハイム 神戸元町本店」。

中国で菓子店を経営していたカール・ユーハイムが、第一次世界大戦で海を渡り、日本ではじめてバウムクーヘンを作った(1919年に広島物産陳列館で開かれた似島収容所浮虜製作品展覧会に出品したのが、日本ではじめて焼かれたバウムクーヘン)。

 そんな、ユーハイムの名前をとってできた第一号店で、日本で初めてバウムクーヘンを提供したのが「ユーハイム 神戸元町本店」だ。
1階はショップ、2階はティーサロンで地下1階はレストランになっている。1階はさすが本店ということもあってか、人で賑わっていた。




まず、ドキドキしながら向かったのは、2階のティーサロン。店内に入ると、窓側の席に案内してもらった。
店内は家具が黒や茶に統一されていて、すごく落ち着いた雰囲気。歴史を感じる古い家族写真なども飾られていて、一人で来ても安心できる場所だと感じた。


客層は、年配の男性や中年の女性など比較的高い印象だった。
 私が注文したのは、バウムクーヘンセット。今日一番のお目当てだ。
値段はドリンク付きで税込1080円。3種類あるバウムクーヘンの中から3つを選ぶことができ、目の前で切り分けてくれる。
私は、せっかくなので気合いを入れて、3種類全部を食べることにした!

店員さんが切ってくれている様子

奥から「オリジナルバウム」、「マイスターの手焼きバウム」、リンゴが入った「アッフェルバウム」

オリジナルバウム:シンプルなバターの味わい。弾力があり、しっとりとした食感は食べ応えがあり、しっかりと元祖の味を味わえたかのようだった。クリームをつけて一味たすと、甘さが一層まして口どけがとろ~っとなる。バウムクーヘンをクリームで食べるというのは初めてで新しい食べ方だと思った。

マイスターバウム:砂糖がコーティングされていてオリジナルバウムより甘さが増し
た。まわりの砂糖の舌触りがなめらかで、食べている間はずっと砂糖とバターの甘さを感じることができる。ほのかなバターの香りとコーティングされた砂糖のバランスが絶妙。

リンゴが入ったアッフェルバウム:はじめての食感。フルーツのシャキシャキ感とバ
ウムクーヘンのしっとり感のコラボレーション。酸味のきいたさわやかなリンゴの味とバウムクーヘンの甘さがうまく調和して、甘すぎない大人のスウィーツを演出。フルーツとバウムクーヘンが一緒に食べられるのは専門店だからこそ!

写真は「バウムクーヘンセット」


3種類食べたなかでも、甘さが一番ひきたっていた「マイスターバウム」が私の一番のお気に入りだったので、次に行ったときもマイスターバウムを必ず注文したいと思った♪



 1階に下りて、本店限定で販売している「マイスターの手焼きバウム」を買って帰ることに。量り売りで896円の6切れのものを購入すると目の前で切ってくれる。手切りのため、量が多少前後するので値段は変化する。

 帰宅してすぐ食べたが、家でも元祖のバウムクーヘンを食べられると思ったら、すごく幸せな気持ちになった。ほのかなバターの香りとコーティングされた砂糖のバランスは絶妙!




香川から神戸に出てきて2年が経とうとしている。
最初はひとりでは不安でなにもできなかった私だった。そんな、はじめて尽くしの一人暮らしもようやく慣れてきたところで、今回新たに挑戦した「ひとりカフェ」。
ひとりでカフェに入ったのもはじめて。
バウムクーヘンを目の前で切ってくれるところを見たのもはじめて。
3種類のバウムクーヘンを食べるのもはじめて。

 はじめてづくしのひとりカフェ。私にとっては大きな体験だった。
 なんだかウキウキして、世界が広がった気がした。

みなさんも一度お試しあれ!


Webサイト(神戸元町本店 ユーハイム)





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